SNS時代に生き残るための人気バンドの条件⑧ ちょっと寄り道編2


SNS時代に生き残るための人気バンドの条件①
タイトルは釣りです。ちょっとかっこいい感じに書きました(笑)。 バンドに限らずなのですが、ここ最近の「人気のあるもの」の傾向で、ちょっ...

大風呂敷を広げてはじめたものの、その風呂敷を回収できるか怪しくなってきた、連載企画の第8回目です。

前回は、寄り道編としまして、twitterの話を書いてみました。

SNS時代に生き残るための人気バンドの条件⑦ ちょっと寄り道編
ここから、思いつきではじめた連載企画?も、はや7回目。 かなりとっちらかって来たので、番外編を今日は書いてみようかと思います。...

今日も”続”寄り道編ということで、ここまでで書ききれなかったことを書いてみようかと思います。
スポンサーリンク

やりたくないことを、つきつめてみる。

PROFILEを作ってみよう編で「一番やりたいこと を考えてみよう!!」的な話を書きましたが、それとは真逆の話。

一番、やりたくないことを考えてみよう

というお話です。

yaritakunai
生きてりゃ、やりたくない事だらけっすよね。

働きたくねぇ。

努力したくねぇ。

人の顔色うかがいたくねぇ。

などなど。

バンドやってる人もしかり。

「やりたくない事がある」というのは、よく言えば「こだわりがある」ということなので、なるべく尊重してあげたい僕もいます。

わたくし、気づきました。

やりたくない事の話を若いバンドの子と話してて、わたくし、あるポイントに気づきました。

え?やりたくないって言ってるけど、それ、別に全部がやりたくないわけじゃないよね?

と。

わかりにくいかと思うので、具体例を書いて説明しますね。

例えば「お客さんに媚を売るようなことは絶対にしたくない!」と力強く言っていたバンドがいました。

そういうバンドさんは、いわゆる外向きの営業活動に関して、不器用なバンドさんが多いんですね(当社調べ)

僕目線だと、そういう不器用なバンドさんは、外に向けての活動を特に何もやっていないバンドさんが多いです(こちらも当社調べ)

だから僕は「このバンドは何もやらないなぁ…、せっかく良いバンドなのに…簡単な宣伝活動ぐらいしたらいいのになぁ…などと思ってました。

【そんなバンドと僕との会話】

倉坂  「じゃ、終演後にお客さんにフライヤーを撒いたり、無料CDを撒いてみたり…ってのも嫌?」

バンド 「いや、そういうのはがんばれますよ!」

倉坂  「あれ?お客さんに媚を売りたくないんじゃないの?」

バンド 「いや、たくさんの人にやっぱり聴いてほしいので!」

倉坂  「それはOKなんだ…、じゃ、例えばライブ中の時に、あの曲で簡単にお客さんにコール&レスポンスとかやってみる…とかは、やっぱり嫌?」

バンド 「ああ、その方がわかりやすく曲、伝わりますかね?それなら一回やってみてもいいかもですね!」

倉坂  「あ、それもOK!?媚売ってるとは違うの?」

バンド 「違いますね!」

倉坂  「じゃ、何が君たち的に”媚を売ってる”になるの?」

バンド 「ツイッターとかですかね…」

倉坂  「あ、ツイッターの話だったんだ!まぁ、たしかにお客さんにまめにリプ送ったりするの、しんどい時あるよね…」

バンド 「いや、別に僕たちのファンの人に、リプ送るのは大丈夫ですよ!うれしいですし!!」

倉坂  「え?そうなの?じゃ、何が嫌なの?」

これ本当にあった話です。

よくよく聞いてみると、

彼らがやりたくない事というのは、

  • twitterでの、かっこいい自分語り
  • twitterでの、自撮りのアップ

だったみたいです。

この2点を指して「最近のバンドは客に媚を売っている、俺たちは絶対にやらない!」と考えていたみたいです。

「お客さんに媚を売りたくない」の一言では、残念ながら僕には伝わらなかったぞ(笑)。

外にむけて何もやっていなかったのは、本当に何をしたら良いのかわからなかっただけだったようです(笑)

で、もちろん、そんな二点ならば、やりたくなければ全然やらなくても大丈夫だと思います。

まだ、この話は本人達が「やりたくないこと」を明確にわかってたので良かったケースですが。

やりたくないことも、つきつめる。

そんなわけで、大雑把に大きく「これは、やりたくない!」ではなくて、そのなかのうちの「本当にやりたくないこと」を自分で探してみると、意外に自分でも気づいてなかった事に気づけるかもです。

また別のケースで

「流行のアレンジとか、絶対にやりたくないんですよ!!」

と言ってるバンドの話をよくよく聴いてみると、彼らは「ただ、4つ打ちのリズムをやりたくなかっただけ」だった…とか。

じゃ、4つ打ちのリズム以外で流行を取り入れるのはアリ?と聞いて見ると、アリと答えたり(笑)。

でも、僕がそう質問するまで、この事実に本人達も気づいてなかったんです。

流行してるアレンジは全部いやだ!と、自分で思い込んでたんですね。

そんな風に自分で自分の可能性を「おおざっぱなやりたくない事」で狭めてしまってる人が意外に多い。

やりたくない事は(少なくても今は)やらなくても良いと思います。

ただ、「本当にやりたくないこと」をあやふやにではなく、自分でしっかり確認してみるのも良いかもしれませんよ?

というお話でした。

では、次回から、そろそろ本編にかえろうかと思います。

つづく

スポンサーリンク