の続き。
間を空けたら書くのが面倒くさくなってきた。ごめんなさい。
なので、結論からいこう。
以前に「テイラースウィフトとの対バンしたい」とかプロフィールに書いてたけど、ヤバTはテイラーじゃないんだよ。
違う。
ヤバTはね、
ガガ様なんだよ。
仮説ヤバイTシャツ屋さんは、邦ロック界のLady Gagaである。
こちらLady GagaこちらヤバイTシャツ屋さん
ん?
何が?
いや、音楽性の話じゃないんです。
音楽性での共通点なんて、もはや「4拍子の楽曲で歌にメロディがある」ぐらいしか、共通点がない二組ですが(あ、あとMusic Videoの撮影をどっちもアメリカでやってるのも共通点か 笑)
僕的な視点で、何が二組の間で共通してるかと言いますと
自分の魅力を自分できちんと理解していて、その魅力をYoutubeやtwitterなどのSNSを使い、お客さんに向けて発信する能力に優れている。
もっとわかりやすくシンプルに書くと、ヤバTもガガ様もSNSの使い方が超上手ぇ!!
世界的なスーパースターLady Gaga様ですが、このblogを読んでる方はバンドマン、邦ロックファンの方が多いのでもしかしたら「Lady Gaga?名前しか知らない…」という人も多いかもしれません。
ガガ様がどれぐらいSNSの使い方が上手いか?というのは、書くの面倒くさいので、自分でググってみてください。
↓
…というわけで、Lady Gagaはすごいんです。
SNSを使ってのファンとの距離感のつめ方、とり方が超上手い。
そして、ヤバTもすごく上手い。
ただ、もちろんそれだけじゃないんですけど。
twitterで上手く立ち回ればお客さんが増えるという根本的な勘違い
これってアマチュアのバンドマンにありがちな勘違い。「あ、twitterで上手くやれば、お客さんつくんでしょ?ちょっと体はればいいんでしょ?誰でもできるっしょ?」とか安易に思ってるなら、きっとそれは大間違い。
そういう安易な考えで、twitterでせっせと面白ポストや、その場だけ盛り上がりそうな極端な一発ネタを投稿してる人って、だいたい寒くなってるというか…。
失敗してるケースが多い気がする。
SNSを使って上手くいってる人達の共通項って「結果、使ってたのがSNSだった」ってだけで、根本的に
自身の活動をデザインする能力に優れている。
って部分だと思います。活動をデザインする…つまり、Youtubeでの動画や、twitterでの拡散力を使って、自分達の良いところを、どういう人に向けて発信していけば良いのか?
ネットの反響から、リアルな反響にどう変換していくか。どうライブ活動に繋げていくか。
そういう繋がりをつくっていくための客観性とか自己プロデュース能力に秀でているんだと思います。
自分がやりたい事というエゴの部分と、お客さんが求めている(お客さんに受け入れられる)部分とのバランスのとり方が超上手い。
バランスの取り方に対する客観性。
その自身の客観性を活かす場のはじまりが、たまたま twitter という拡散力のあるメディアだった。
国や音の違い、規模感の違いはあれど、どちらも才能ある「今っぽい」アーティストなんだと思います。
ぶっちゃけ、ヤバTと同じような事をしていたバンドって今までもいっぱいいたと思うんです。
でも、学園祭のり的な身近さをキープしつつ、寒くならないギリギリのバランスで発信できるのは、やっぱりセンスなんだろうなぁ…と思います。
すごい。
けっきょくは感動を求めるお客さん
で、ここまで書いてもじゃ、お客さんに受ける要素を詰め込んで、SNSでバランスよく上手く立ち回れば、誰でも人気でるの?
って話をしてくる人もいると思うんです。
重複しますが、そんな事はけしてないわけです。
実際にヤバイTシャツ屋さんの曲を聴いたり、ライブを見ると「ただ、受ける要素を詰め込んだだけのバンドではない」というのもわかってくるんですね。
活動を客観視してデザインできる能力っていうのは、彼らの持ち味であり強みではあると思うのですが、そこだけだと「デザイン性に優れたバンド」ってだけで終わっちゃうでしょ。
彼らはその活動のデザイン性で”注目させて”、次のステップとして、お客さんを”感動させる”とこまで持っていったわけですよね。
そこが一番のポイントなのかな?と。
面白おかしくやってる割に、ポロっとたまに人間臭いとこが出るでしょ?あの感じがきっと絶妙なんだと思う。
本音がポロっと出るから、その本音が嘘くさくならない。
「あ、普段は冗談ぽっくはぐらかすけど、今は本当に感動してるんだな…」とか、僕なんかは思っちゃう。
そういうとこが、すごく良いのかな?と思います。
何も考えないで、楽しめるだけのバンドと思ってたら、不意打ちで感動しちゃった。みたいな。
けきょく、人ってどこかで感動したいんですよね。
今の時代のリアル
何をやっても、何を発言しても、受け手に深読みされて演出に見えちゃって。そもそも、そういう発信に対する反応もSNSのせいで数字として可視化されちゃってる今の時代。
今の若いバンドはそんな中で戦っていかないと駄目なわけで、活動やりやすくなったのか、やりにくくなったのか。
全部、結果が数字に変換されてるなかでの活動っていうのは、本当に大変だなぁ…と、見てて思ったりもします。
そんな中で、”昔かたぎなロックバンド的な尖った姿勢”が、特に若い子に対してはエンターテイメントにならない時代だし、ある意味”割り切ったエンターテイメントに徹して発信していく彼らの姿勢”の方が、僕なんかには、なんだか逆にロックに思える時もあるし。
そしてそんな姿勢の中から、ポロっともれる本音の方が、駄洒落をならべて盆踊りみたいなリズムで「ロック」と言い張ってるバンドのそれより、リアルに感じれたりする。
結果、バランス感覚がすごく良いんだけど、実はそのバランスも歪で、そこからあふれ出る人間臭さ
っていうのが、魅力になってるんじゃないかな?と。ヤバイTシャツ屋さんも、Lady Gagaも (← と一応、結論はここに戻る 笑)
最後に
そもそもね、「寿司くんという大きな外枠があって、その中にヤバイTシャツ屋さんがいる」と思ってたのが僕の致命的で大きな勘違いだったんですね。そう思ってたから、ヤバイTシャツ屋さんはここまで人気でない!とか僕は最初、思ってたわけで。(※前の記事参照)
そもそもの構造を勘違いしていた。
「じゃ、外枠っていうのがヤバイTシャツ屋さん?」と聞かれると、それも違ってたんですね。
一番の外枠っていうのは こやまたくや という人間 で、その中に寿司くんもMV監督もヤバイTシャツ屋さんもいてたんですね。
まぁ、普通の事なんですけど。
この基本的な構造に気づくのに時間がかかった(笑)。
とは言え、もちろん3人組のバンドなので小山さんだけの力では無論ないとは思いますが。
シーンや流行の流れとしては
キュウソネコカミが切り開いた道があって、フェス文化なんて呼ばれるような邦ロックシーンの流行のなかで、メロコア的な音の人気バンドもたくさん出てきたのも、ヤバイTシャツ屋さんブレイクの追い風にはなってると思います。
タイミングが味方した要素もかなりあるかとは思います。
三国ヶ丘FUZZの田原君(元MY上司)がブチ込んだ「出れんの?サマソニ オーディション」と「メジャーデビュー前のBIG CATワンマン」っていうのも、実際に今にいたるまでの起爆剤になってるように思いますし。
タイミングと周りの協力の要素もデカイと思う。
でも、状況が違っても小山さんなら、なんかなんとなく上手くやった気がするんですよね。
なので、これだけ長く書いてるのに総評すると
小山、すげー!!
の一言で終わっちゃうんですが(笑)この今年の一連の快進撃を、秘密裏に3年前ぐらいから仕込んできた こやまたくや というプロジェクトが開花した って考えたら、すべて合点がいくんですよね
そういう視点で見ると、この岡崎体育さんのMVですら、すべてこやまたくやプロジェクトの一つに思えるし、実際、そうなんじゃないかな。と思ってしまったりする。
そして、久しぶりにMVで見た しばたさん はなんだか可愛くなったなぁ…と思ったし、ドラムマガジン読んでたら、森本くん出てて感動したし。
メジャーデビューすげー。と思った。
そして、僕の彼らのメジャーデビュー盤を聴いての素直な感想がこちら。
ヤバイTシャツ屋さん、めっちゃ良かった。内容自体には失礼ながら「ほぼ知ってる曲だし…」とあんまり期待してなかったんだけど(ごめん)めっちゃ良かった。CD聞いて予想を軽く裏切られた感じは久しぶりやなぁ。俺ら世代でいうUNICORNの服部みたい…って書いたら同世代には伝わるかも。 pic.twitter.com/qXoVQ9zngs
— 倉坂@The denkibran (@thedenkibran) 2016年11月4日
1曲目のあのミュージカル調は本当に度肝を抜かれたとゆうか(笑)。
お金の使いどころわかってるなぁ、面白いなぁ~と、あれには感動しました。マジで。
色々な一連の流れは見させてもらってて、本当に色々と勉強になりました。
日々勉強なり。
最近、彼らのライブを見れてないので、今、ヤバイTシャツ屋さんがどんなライブをするようになってるか近々見に行けたらな…と思います。
好き勝手に色々と書いてごめんなさい。
おしまい。