ARKS
(写真左より) Dr.池辺涼真 / Vo&Gt.吉田明日香 / Ba.落合祐葉”今年一番の伸びを見せたバンド”は桜草と前回の記事で紹介したのですが、ARKSも今年で一気に化けました。本当に化けた。本当によくぞがんばった。
こういう事を書いちゃって良いのかわからないんですけど、まだね、ちょっとだけARKSはライブの出来にムラがある(笑)。
なので、今年一番伸びたバンド 僕内ランキング一位の座は、ほんのちょっとの僅差で桜草になりました(笑)。
ただ、
良い時は本当に良いです。
マジで。いま、ある意味で一番ライブを見てもらいたいバンドかもしれません。
とりあえず曲を聴いてみましょう。
忘れもの
今、ライブでやってる方は、このMVとアレンジちょっと変わってますが。
僕とARKSとの関係性
出会ってから付き合いだけはそれなりに長いんです。もう6年ぐらい?
でも、本当の意味でARKSと仲良くなれだしたのって、実はここ1年ぐらいなんです。
なんか、なんとなぁく良いバンド に、 なんとなぁく接してるブッキングの人 … みたいなボヤっとしたイメージというか。ある種、一番、駄目な付き合い方をずっとしちゃってたかもしれません。
なので、悪い関係ではもちろんなかったんですが、めちゃくちゃ良い関係でもなかった気がします(笑)
ごめん。
ちなみに仲良くなりだしたキッカケも、もちろんあるのですがそこは内緒。
ARKSに関しては演奏が上手くなった…とうのもポイントは高いのですが
吉田明日香の歌がこの半年ぐらいで、めちゃくちゃ良くなった。
歌に表情が一気についた。今まで僕が見てきたボーカリストさんは”歌詞が変わった時”に、”歌が一気に色っぽくなって表情がつく”というパターンが多かったんですね。
自分で歌うべき言葉、歌いたい言葉を見つけた事により、あわせて歌の表現力も上がった…と。なるほど。
言葉が変わった → 歌もリアルに聴こえだした の順番
ちなみに、KANA-BOONの鮪 、みるきーうぇいの香織ちゃん なんかが身近なとこだと、このタイプ。
明日香ちゃんは倉坂的には初の逆パターン。
ほぉー!こういうパターンもあるのか!と勉強になったのですが
歌に色気が出て表情がついたので、歌詞の聞こえ方が一気にリアルになった。
よくよく考えたら、この”歌が上手くなる→お客さんに伝わりやすくなった”という方が、本来のパターンですよね(笑)。逆になんでこっちのパターンの子に今まで会わなかったんだろう…(笑)。本当に歌が良くなっただけで、今まで何度も聞いてきたはずの曲の歌詞がガラッと変わって聴こえたんですね。
「ああ、こんな内容のことを歌ってたんだ…」とか
「明日香ちゃんって、実はこんなに負けず嫌いだったんだ…」とか、勝手に性格まで想像できてしまうような…
ライブを見ていて、一気にいろんな事に気づかせてくれた瞬間がありましてね。
ただその時は「僕は今までこのバンドの何を見てきたんだろうか?」と、すごく申し訳なく、恥ずかしくもなりました。
明日香ちゃんは、いわゆる歌唱力の高い…ってタイプではないかもですが、本当に歌が上手くなったと思う。
歌で自分の気持ちを伝えられる…っていうのは、ある意味では一番歌の上手い人だと思うので。(でも、ギターの方はもうちょっとだけ、がんばれ 笑)
歌が良くなって、リズム隊の音にも一気に説得力と人間性が出たしね。
2015年で一気に人間臭いバンドにARKSはなった(笑)。
このバンドも例に漏れず、くそ不器用で、遠回り、遠回りで、たまに見失って…を繰り返して、ここまでやっと来れたバンドなんです。まだ十代の頃、一度、良い感じになりかけた事もあったけど、その後すぐに解体してしまって、明日香ちゃんがピアノボーカルで、涼真がアコギを弾いて二人ユニットみたいな形態でライブしてた頃もあったんですよ。
たぶん辞めようと思った事も何回もあっただろうし、悔しい思いもしただろうけど、そこに Baおっちょ が加わって、本当にやっと動きだせたんですよね(まぁ、そこからもかなり遠回りはしてましたが 笑)
なんかすごく凸凹した3人だけど(笑)、この3人でしか成り立たないであろう不思議なバランスは素敵。
ある意味で僕の周りのバンドの中では、ARKSって一番”バンドっぽい”バンドかもしれません。
(この感じは僕的にはギャーギャーズなんかに近いものがある。音楽性はまったく違うけど)
お客さんガラガラではあったけどBIG CATの大きいステージで、今年は一回だけARKSのライブを見れたんですね。
あの時、明日香ちゃんの歌がBIG CATに響いて曲がはじまった時、ああ、いつの間にか大きいステージの似合うバンドになったんだなぁ…とか思ったり。
また大きいステージで、今のARKSのライブを見てみたいなぁ。
絶対に良いと思う。
2016年のARKS、楽しみにしています。