eo Music Try の決勝ライブを見に行ってきた。

artist06_01※画像は2011年のもの(笑)

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eo Music Try の決勝ライブを見に行ってきた話

関西のバンドシーンの年に一回、11月の風物詩的なオーディションイベント”eo Music Try 2015″の決勝ライブを見に行ってまいりました。

eo Music Tryってなんやねん?って方は詳しくはこちら


関西最大規模のコンテスト企画なんです。

めちゃくちゃ省略して書くと

700組ぐらいの応募の中から、50組ぐらいに絞り込まれてweb投票審査

その中から勝ち残った7組が決勝ライブでBIG CAT(キャパ800人)

優勝したら100万円もらえる。すごい。

ってな感じです。

ご縁ありまして2011年には、The denkibranもこのeo Music Tryで決勝まで残りまして、BIG CATでライブをさせていただいたことがあります(TOP画像参照、何も賞はもらえなかったけどな!)

毎年、エントリーしてるバンドがゆかりのあるバンドだったり、仕事柄(ライブハウスのブッキングスタッフ)もあったりで、そこからのさらなるご縁も重なって、毎年、このeo~の決勝ライブは楽しみに見に行かせていただいております。

一昨年は最近の躍進も嬉しいフィッシュライフ、knaveで働き出してから仲良くなったHAPPY、去年は大好きな みるきーうぇい なんかが決勝に残って公私とも関わりの深いコンテストイベントになっております。

2014年の みるきーうぇい の ライブ

で、先日のeo Music Try 決勝ライブのお話。

おいおい。決勝の出演バンドで3組も仲良いバンドいるぞ。どこ応援していいか困るぞ。

という状況。

具体的に書きますと懇意にしてるバンドが、ナードマグネット、さしすせそズ、ヤバイTシャツ屋さん の3バンド。

さらに具体的に書くと

ナードマグネット→上にも書いた、2011年のeo Music TryにもThe denkibranと一緒にエントリーしてて一緒に決勝ライブまでいったバンド(その時に仲良くなりました)その後もMISOJI CALLINGというサーキットイベントをThe denkibranとcraft rhythm temple、ナードマグネットで 共催したりお世話になってる大好きなバンド。

さしすせそズ→実はThe denkibran & さしすそそズで共同企画なんかも過去にはやった事があったり、特に僕が働いている南堀江knaveというライブハウスのゴールドメンバーズという推しメン(推しバンド)だったり、knaveでも企画イベントをやってくれたり…と、ライブハウスの人としてもかなりお世話になってる大好きなバンド。

ヤバイTシャツ屋さん→僕のライブハウスの裏方さん的なあれこれで、いつの間にか仲良くなってお世話になりまくってる小山君がVoをしている、そこまでヤバくない大好きなバンド。

twitterの方にライブの感想はつらつらと書いたので割愛しますが、懇意にしている3バンドももちろん含めて、どの出演バンドも本当に良いライブをしていました。

一応、コンテストなので勝ち負けというがあったりはするのですが、本当にそんな事はどうでも良いと思わせてくれるようなイベントでした。

4年ぶりに出演したナードマグネットはそれに相応しい熱量のある本当に良いライブをしてたし、さしすせそズは今伝えたい事がしっかりわかる、そして、これからに本当に期待できる良いライブ、ヤバイTシャツ屋さんは最近の話題になってる状況に負けてない自分達の魅力をしっかりとつめこんだライブでした。

もちろん他のバンドさんも、自分達らしいそれぞれの良いライブをしっかりと見せてくれたのでイベントとして本当に楽しかったのであります。


 意外に”結果”はどうでも良いコンテスト

すごく誤解を招きそうな書き方をしてしまってますが(笑)

毎年、見てて思うのですが、このeo Music Tryというコンテストに関しては、”優勝”っていう結果は意外にどうでもいいコンテストなのかな?とも思ってます。

決勝に行くまでの”過程”がすごく大事なコンテストだと勝手に思ってます。

二次審査がネット投票で、その投票で結果を出せたバンドがそこから6~7組にしぼられて、決勝のライブイベントに出演できるのですが、この投票期間が他のコンテストの比べて異様に長い(笑)。

昔、参加した人間からすると、「いや、もうさっさと終わらせて、楽にさせてくれよ…!」って思っちゃうほど長い(具体的には3ヶ月ぐらい)

想像してみてください。

お客さんや仲間達、新しく出会う人達にとにかく「投票をお願いします!」と呼びかけ続けて、自分達の音楽をなんとか聞いてもらう方法を一生懸命に考えつづける作業を3ヶ月。

とにかく、しんどかった(経験者談)

その3ヶ月で学べる事がすべて

一生懸命、何をどうするのか?

誰に向けて何を発信していくのか?

誰が自分達を応援してくれているのか?

いざ、普段できない大きな会場でのライブをできる事になった時に、何を準備して挑むのか?

残念ながら二次審査で落ちてしまったバンドでも、これだけたくさんの人が自分の事のように応援してくれたのに…期待に答えられなかった悔しさ。

じゃ、その応援してくれた人達に今後の活動で何を返せるのか?

…といった、たくさんの事を学べる場だったりします。

そういう事をバンドさんに考えてもらうきっかけになる…という意味では、eo Music Tryというコンテストには、なんだか本当にお世話になってるなぁ…などと、ライブハウスの人間という立場で毎年、思うわけです。

関西限定の音楽コンテスト…という事もあって、勝手にどこか身近な雰囲気も勝手に感じてしまうeo Music Try。

今年も色々とありましたが、お客さんとしては良いドラマを見させてもらいました。

ありがとうございました。

近々ですが、天王寺のFireloopというライブハウスで、早くも ナードマグネットとヤバイTシャツ屋さんの共演を見れるこんなイベントもあります。

自分の職場ではある南堀江knaveでも、私的偏見では去年のeo Music Tryの決勝で一番良いライブをした みるきーうぇい と、今年のeo Music Tryですごく良いライブを見せてくれた さしすせそズの共演イベントもあります。


どちらも大阪の今のライブハウスシーンって意味では注目してほしいイベント。お見逃しなく!!









さて。







…という正論もありつつの、ここからは多少ぶっちゃけた話。

blog本編に書いた事は本当に思ってる事ですし、間違った事を書いたつもりはないんですが、それでも、いざ、決勝ライブまで出演した身の経験談として、そんな綺麗事だけじゃ納得できない部分は確実にあります。

そもそも関西圏だけとはいえ、700組以上のエントリーの中から、最終の7組まで自力で辿りついたバンドなんて、みんな「自分が一番かっこいい」と思ってるはずなんです。

みんな優勝するつもりでやってて、優勝できなかった時に悔しくないはずがない。

実際、2011年のeo~決勝に自分が出た時、頭では「このライブの仕方では優勝は無理なんだろうな…」とか「やっぱり年齢やポジション的に優勝はないんだろうな」と、わかってはいても、いざ、何の賞すらなかった時はさすがに「おい!?」とは思いましたし。

これも当時、何度も言ったけど、あの日、自分が一番かっこいいライブした自信はありましたしね。

実際、会場の空気感を一番持っていったのはThe denkibranだったという自負もありますし、あの日に関してだけ言えば、大好きなバンドだけどKANA-BOONにもココロオークションにも(もちろんナードにも)1mmも負けたつもりもなかったし。

今だから書きますけど、eo~のラジオの収録してるスタッフさんだとか、関係者さんからライブ終わってすぐに「The denkibranが優勝だろ…と思ってました」って何人にも言われましたし。

当時は、記録よりも記憶に残れば良いか…と無理やり納得してましたが、4年もたてばその記憶すらかすんでるからね(笑)

subarashi で、「素晴らしいステージをみせてくれたアーティストたち」って、この記録だけがホームページに残ってる…っていう(笑)

いや、すばらしいステージ…確かに見せたけど。

Moccobond…一緒にさらし上げてしまってすまん 笑

※ ちなみにMoccobondは12/5(土)に南堀江knaveでワンマンライブがあります。こちらもお見逃しなく!

そんな自分の経験談を思い返すと、コンテストって特性上、明確に勝ち負けが出てしまうので、負け に分類されてしまったバンドの悔しさってのは、くそわかってるつもりです。

そりゃ、悔しいわ。

あの時、冷静ぶってた俺ですら、悔しかったもん。

一番かっこよかったのに、負けた事にされたんだもの。

そこの気持ちの部分に関しては、やっぱり綺麗ごとだけじゃ片付けられない。

さらに言うと、がんばって良いライブして優勝しただけなのに、外野からグチャグチャ言われる悔しさも多少ならわかるつもりです。

いやいや、知らんがな。と。

これは、ここ最近 何回かオーディションで審査員をさせてもらった経験談から。

はじまる前から出演者の下馬評というのは、どうしてもあるわけで、審査委員もそういうのをふまえての審査にはどうしてもなっちゃいますよね。

でも、そん中でなるべく公平に見て、一番良いライブだったと思ったものに ○ をつけて結果を出しても、その結果をみて第三者が「やらせだ」「出来レース感はんぱない」だとか言われたら、正直、腹立たった。

知らんがな。

実際、良いライブしてたんだから仕方ないだろ…って。

この種のコンテスト、オーディションものになると、すぐに「大人の権力が…」とか「出来レースが…」とか勘ぐる人も多いけど、正直そういうのはあんまりないと思います。(メーカーさん主催のオーディションだと内情は知らないし、話は変わるかもですが)

色々なコンテストがあるので、審査基準が明確ではなかったり、審査内容の不透明さは、正直、それぞれあるとは思います。

そこに対しての「?」は全然良いとは思います。

でも、この手のコンテストで中途半端な出来レースを組むメリットが誰にあるの?と、その辺りを「出来レース、出来レース」と騒いでる人には考えてみて欲しい。

いやいや、その出来レースは、誰にメリットがあるねん?と。

まぁ、なんにしろ人が人を選ぶ~審査するというのは、主観の部分が大半なので、色々と難しいんだなぁ…と思う昨今です。

先月、コンテストで二回ほど審査員をやらせてもらったのですが、審査員の安請け合いはやめようと思いました。

あれ、けっこう気持ち的にもしんどい。

…と少し話はそれましたが。

The denkibranに関しては、2011年のeo~以降で、メンバーの仕事の都合なんかがあって、だましだましライブはやってましたが、実質ほぼ1年近く活動休止に近い状態になっちゃってたんですよね。

あの「悔しい!」を挽回できるような活動が、あの後しっかり出来てたら、また状況も気持ち的にも違ったんだろうな…とも思います。

そういう意味では、その後の活動にあまりeo~を活かせなかった自分達の自業自得。

それでも、去年~今年とエントリーしていたバンドは、まだまだこれから面白い事をいっぱいできると思うのでね。

立場はそれぞれあれど、悔しい思いをしたみんなで、来年は色々とひっくり返してやりたいですよね。

ライブハウスの人として、他のバンドを応援する身として、もちろんThe denkibranの人としても。

面白い事やりましょ。

そんな「悔しい」をなんとか消化して外に発信していきたい…のが、ナードマグネット、The denkibran、craft rhythm templeでやってるMISOJ CALLINGというイベントだったりもしますしね。

まずは来年の MISOJI CALLING 2016からかな。

ナードマグネットはその前に今月のワンマンか。



なんか色々と人に気をつかってるの飽きてきた。

面倒くさい。

好きなようにやりたい。

大人になるのはもうやめだ。
…と、最後は みるきーうぇい の十八番をパクってみた。

最近は、もう本当に色々と面倒くさいので、自分に関してはとにかく良い音楽を作って、良い演奏したいです。ただただシンプルに。



そして、なんやかんやと好き勝手なことばかり書きましたが、来年のeo Music Tryも楽しみにしているのでありました。

最後にeo Music Try 2011でのThe denkibranのライブ動画をはっておきます



…ううん。

一番かっこいいライブしたはずなんだけど、これ映像で見るとちょっと いまいちなんですよね。って事は、やっぱり、あんまりかっこよくなかったのかな(笑)

おしまい

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