ラヂオの時間(Welcome Back FM802 !!)

僕は学生の頃~20歳ぐらいまでの頃は、けっこうなラジオっ子でした。

世代的に僕の学生時代は、ネット回線がそこまで早くなかったし「携帯電話でネット常時接続」なんて夢にも思ってなかった頃(もちろん、YouTubeもmp3もまだなかったぜ)なんで、大衆音楽に興味を持った若者のする事といえば、やっぱり「ラジオを聞く」の1択だったかもしれません。

そりゃ、背伸びして一生懸命、聞いてたもんです。

ラジオから流れた知らない洋楽で、ちょっとでも自分的に引っかかった曲があれば、DJさんが言うアーティスト名とタイトルを聞き逃さないようにメモをとって、次の日にはCD屋さんに探しに行って…なんて事をしていた、僕らは最後の世代かもしれません。

だから「FM802、今月のヘビーローテション!」…なんて、本当に憧れの響きでありました。(だから、KANA-BOONだったり、友達や知り合いがヘビロになるとやっぱりテンション上がるんです)

さてさて。

最近は悲しいかな、すっかり若者のラジオ離れというのも進んでしまっているみたいで、若い子と話してて「ラジオ」なんて単語を出しても、ピンとこないような子も多いように見受けられます。

かく言う自分も、最近は例えばFM802なんかを仕事をしながら軽く聞き流して、ミナミホイールの時期だったり、RADIO INFINITYだったり、自分と関係のありそうな番組だとかコーナーを聞くぐらいの感じになっていました。

なので、先日、終わっちゃいましたけど、KANA-BOONの谷口さんがMUSIC FREAKSのレギュラーDJになるって事で、約1年の間、久しぶりの「意識してラジオを聞く」なんて習慣も、なんだか懐かしいなぁ…と楽しませてもらいました。

あげく、電話ゲストでも何回か出演させてもらったり、トークでもよく名前を出してもらったり、本当に良い経験をさせてもらいました。

鮪の番組は、特に身近なバンドの曲が流れるから…というのも、もちろんあったんですが、やっぱり聞いてて楽しかったし、ああいう番組を若い子が楽しみにして聞いてたんだなぁ…とか思うと、なんとも幸せな気分になっておりました。

知り合いがDJをするから…って聞き出したのは正直なところですが、おかげさまで、自分的にはまた久しぶりにラジオとの距離が近くなった1年でした。

で、昨日の深夜の話。

こちらも、なんやかんやでお付き合いも長くなっている「DJばんちゃん」こと「DJ板東さえか」さんの初メイン番組がはじまるという事で、深夜3:00~か…眠いなぁ…明日、朝からミーティングなんだよな…とか思いつつも(笑)聞いておりました。

いやぁ、いきなりこの短期間で、深夜枠とはいえレギュラー番組を持つってすごいね。

正直、彼女が802さんのDJオーディションに受かったという話を聞いた時に「ここから、先は長いぞ…」とか勝手に思ってたんですが、まったくの見当はずれでありました(笑)。 ごめん。

いやあ、完全に僕の目論見違いというか、色々と大きなお世話でした(笑)。申し訳ない。

さてさて。

こちらも初メインの番組という事でちょっとドキドキしながら聞いてみたら、あら、何これ?面白いじゃないの!!と、びっくり。

鮪は、まあ、ミュージシャンなんで、アイツの番組とは違う、ちゃんと本職のDJさんがしゃべるラジオとしての面白さ…というか。

この楽しい感じはなんなんだろうな…?と思いながら聞いてたんですが、「あ、これ、俺がよくラジオを聞いてた頃の空気感に似てるんだ!」と途中で気付きました。

最近、802の深夜枠ってずっと曲流してるだけで、DJさん不在だったんですよね?たしか…?

自分が若い頃って、バンドマン、フリーターらしく(笑)やっぱり夜型の生活で、そんな時に何気に聞いていた頃のあの空気感。

「お、そんな曲をかけちゃうんや?」という、DJさんがちょっとだけ好き勝手してしてるような空気感。

かっこいい洋楽をさらっとかけて、若い子が思わずチェックしたくなっちゃうような空気感。

そして何より、若い子が自分の感覚を信じて、一生懸命「これを聞いて欲しいんです!」っていう空気感。

ああ、そういえばこの空気感を最近はラジオからあんまり聞いていなかったんだなぁ…懐かしいなぁ…など思っておりました。

深夜ラジオの「あの感覚」を若い子に説明する時って、何に例えたらわかりやすいかな?と考えてたんですが、一番似てる空気感のあるメディアって、もしかしたら深夜のツイッターかもしれないな…と、ふと思ったり。

ツイッターには、ラジオ番組みたいにホスト役になる人はいませんが、部屋で一人きりだけど、そこに行けばなんとなく誰かがいて。

何気ない自分のツイート(お便り)が、何気に拾われたり、タイムラインにふと知らない曲が流れてきたりするっていう…1人きりだけど1人じゃなくて、ゆるいんだけど、もしかしたら人生を変えるような何かとの出会いが、たまに、不意に訪れる…そんな空気感。

そういう、深夜のSNSの空気感を後付けじゃなくて、リアルタイムで体験している…っていうのも、今の若い子の強みなんだろうな…とか思いました。

SNS世代のラジオ好きの子が、これからどんな風な番組を作っていくのかな?とちょっと気にかけてしまうような…そんな素敵な番組でした。

なので、最近はすっかり朝型に近い生活を送ってる身としては、ちょっと辛い時間帯ではありましたが(笑)、深夜族のみなさんは、月曜の深夜3時、FM802にチャンネルをあわせてラジオを聞いてみる…というのも楽しいかもですよ?

そして、番組1曲目にまさかのThe denkibran。

さすがに、ちょっとびっくりした(笑)。

本当にありがとうございました。

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