僕らの「ロックンロール」という曲のMVが先日公開になりました。
もう見ていただけたでしょうか?
「ロックンロール」なんてタイトルをつけて誤解も生まれそうだな…と思いつつ。
まぁ、曲なんて作った人の手を離れた時点で、聴いてくれた人が好きに解釈してくれたら良いんでね。
誤解されて、なんぼ!みたいな。
その誤解を、誤解のままでおいておくのも好きなのですが、この曲自体が、ちょっとThe denkibranの中でも特殊な曲なのでこの曲について少しだけ書かせてください。
そもそもの前提として、このThe denkibranというバンドをはじめてから今まで
自分達の事をロックンロールバンドだと思った事は一度もありません。
よくThe denkibranはロックンロールバンド扱いされるのですが 基本的に僕は自分の事をポップス畑の人間だと思っております。僕自身は、リスナーとしては古いロックや、ロックンロールと呼ばれる音楽ももちろん大好きです。
だから、The denkibranというバンドは「古いロックが好きなポップスバンド」ぐらいのつもりでやっています。
「僕らがロックンロールバンド?いやいや、恐れ多い!!」
みたいな感覚。
日本語だし、メロディも歌謡曲ちっくだし、古い言い方をするんなら僕らはJ-ROCKバンドですよ。
「ロックンロール」という言葉の記号性
僕の思う「ロックンロール」と、誰かが言っている「ロックンロール」っていうのは、まったく違うものなんだな…という違和感に近い感覚を若い頃からずっと感じていました。記号として「ロックンロール」という言葉をお互い使っているんだけど、本質的なとこで感じてる意味がぜんぜん違うというか。
いつかそんな歌を歌いたいなと思っていたのですが、そんな時期に色々と思うところが重なって、ポロッと出来上がった曲がこのロックンロールという曲です。
この曲を作った時期は、とにかく何かに怒っていたのを覚えています(笑)。
要はロックンロールの歌ってよりも、ライブハウスの歌です。
お約束で、お客さんがサビで上げている中途半端な角度の右手の事だったり「70年代でロックは終わった」だとか、70年代に生まれてもいないくせに偉そうに語ってるヤツの事だったり
とりあえず「ロックンロール!」って叫んでりゃOKと思ってそうな自称ロックンロールバンドの事だったり
大好きな場所のはずだったのに、たまに大嫌いな場所になってしまってるライブハウスの事だったり
「僕はといえば、あいかわらず気にいらない事だらけさ」
なんのひねりもない。
珍しくストレートな歌詞、そのまんまな歌。
最初は、こんな歌を作ちゃって、僕が思う本当にかっこいいロックンロールをやってるような人に誤解されたら嫌だな…とも思ってたのですが。
そんな事言ってても、発表しちゃえば作った人の手を離れちゃうもんなんでね。
なんて思ってもらっても良いです。
なんなら僕が思うかっこいいロックンロールの人は、この歌を聞いて笑ってくれるような人だと思うので。
It’s Only Rock ‘N’ Roll (But I Like It)
ライブハウスの事やアレンジの話も書きたかったのですが時間切れなので、次回へつづく
つづく