ふと思う。
どんな時に人は「さめる」のでしょうか?
これ、気持ちの話。
この場合の漢字は
冷める?
醒める?
覚める?
どれになるんだろうか。
暖かかった気持ちが冷める。
酔ったみたいにフワフワしていた気持ちから醒める。
迷っていた気持ちが覚める。
うん。どの漢字でもいける気がするな。
それが物質であれ、感情であれ
残念ながら永遠に続いてくモノはない。
ないともちろん思ってるんですが。
とはいえ、あくまで自分だけの話なんですが、
この「さめる」という感覚があまりわからない時がある。
正直、自分はすごく飽き性なとこもあるけど
それは、うまく言えないんですが、行為に対する「飽き」であって
一度、好きになったり、ご縁を持ったものを、わざわざ嫌いになったり、極端に興味がなくなるという事があんまりない気がする。
行為に対して飽き性なのは、それをずっと好きでいたいための自衛みたいなとこもある。
と、思う。
たぶん。
変な言い方かもしれませんが「永遠に同じ好き」は有りえないと思うけど、
「好き」が変わり続けて、「永遠に続く」ってことはあるんじゃないかな?とは思ってます。
例えば、高校生の頃にはじめて好きになって、
擦り切れるぐらい聴いた(CDなんで本当は擦り切れないけど)
ビートルズのベスト青盤。
あのCDをずっと聴いていた頃の僕の「ビートルズが好き」って気持ちと、
今の僕の「ビートルズが好き」 って気持ちは、ちょっと違うかもしれないけど
今でもやっぱりビートルズが一番好き。
圧倒的に好き。
あの頃より、ビートルズの良いとこも悪いとこも知ってる。
あんまり知らなかった頃は、例えばジョン・レノンは愛と平和の人って思ってたけど
今は ジョン・レノン、性格悪そうだな~って正直、思う。(笑)
でも、レノンのそんなところが人間っぽくて大好き。
雷が落ちたような「衝撃的な好き」では、正直もうないけど、
当たり前の生活の一部にビートルズがいてて、今の方が好き度で言えば、あの頃よりもっと好き。これは言い切れる。
この先、たぶんビートルズを嫌いになることはないと思う。
そういうことなんじゃないかな?と。
これはたぶん、今の年齢だから言えることではあるけど。
けっきょく好きなものって、ずっと好きなんですよ。
表面的な好きで判断するほど、若くないのは良いも悪いもあるんですが。
裏も表も知って愛おしい感覚みたいな。
こういう考え方だから、僕は好きでずっとだらだらバンドやってるんでしょうね。
だから、僕は
同じ形で永遠に続いていくことは、難しいかもしれないけど
形を変えながら さめないで ずっと続いてく気持ち
っていうのはあるんじゃないかと思ってます。
だから、どういう時に「さめる」?と聞かれても、上手く答えられない。
その答えを僕に求めるのなら、もう10年待って。
考えてみる。
例えば、人が死んだから、その気持ちも死ぬってわけでもないと思うし。
すごく、あやふやで形もない話だけど、たまには永遠とか、さめない夢とかだって信じてみたいじゃないですか。
僕は、乙女のロマンチストらしいので、けっこう そういうの信じてる。
「さめる」の話
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