ここからはじまり連載もはや10回目。
たくさんの寄り道をして、ようやく本筋に近いところに帰ってきました。
参加型バンド
そもそもは「最近は参加型のバンドに人気が集まる傾向がある」というお話でした。一方的にバンドから発信するだけでは、最近の傾向だとなかなかお客さんに届きにくい、理解されにくい…という傾向がある。
では、どうやってお客さんに参加してもらおうか?そんなお話です。
そもそも、なぜこんな風潮になってきたか?というと、バンドとお客さんの関係性が変わってきたのが原因だと思うのです。
一昔前は、公式にすると
バンド > お客さん
こういうことだったと思うのです。
それが時代は過ぎ、いまや一億総レビュアー時代。
どういう事かと言うと、極端な書きかたをすると
一般人というポジションがなくなった
と僕は思っているんです。ここで言う「一般人」とは、受身だけで終わる人間というニュアンスです。
みんなが、映画、音楽、商品…別になんでもいいんですけど、昔はただ与えられていただけのものを、ただ受け入れるだけじゃなくて、感想(レビュー)を気軽に外に向けて発信していく時代になったと思うのです。
amzonとかで気軽にレビューも書けちゃうし、SNSで発信もできるし、前は居酒屋なんかで友達相手に批評をしていたのを、外に向けて気軽に発信できる時代になったんだと思います(良くも悪くもですが)
やっぱりみんな一言、言いたいわけです。
このblogだって、いち地方のライブハウスで働いてる人間が、勝手に発信したくて書いてるだけですしね。
閑話休題
つまりこの話をバンドに置き換えると
バンド=お客さん
って、感じになったのかな…と。いや、下手したら
バンド≦お客さん
ぐらいかもしれませんね。
恐ろしい時代です。
みんながレビューする時代、つまり、みんなが参加する時代 なんだなぁ…と、改めて思った事を、blogに書きたかっただけなのですが、周りくどく書いていたら、異様に長くなってしまいました。反省。
具体的にどうやって参加してもらおうか
さて。いわゆる参加型でないバンドが、どうやったら、うまくお客さんに参加してもらう事ができるか?という、具体的な話です。
うん…
どうやったらいいんでしょうかね?
ごめん。- わかりやすくライブで一緒に踊ったりする参加型
- バンドのサクセスストーリーに巻き込んでいく参加型
- web、SNSなどネットで巻き込んでいく参加型
…が、正直、あまり良いアイデアが出てきませんでした。
やっぱり基本は、バンドやメンバーの個性を活かして考えるので、やり方はそろぞれ。
と、終わらすとさすがに苦情がきそうなので、ちょっと考えるヒントになりそうな事を書いてみます。
ちょっと関西人的な発想かもしれませんが
お客さんに、つっこませたらいいんじゃないか?
と。つっこむ。
お笑い用語のボケとツッコミの”つっこむ”です。
一億総レビュアー時代と書きましたが、それって別の言い方をすると
一億総ツッコミ時代
って事だと思うんです。
みんな何かに、ツッコミたがってるんです!!
…たぶん。たぶんね。
お客さんがツッコめるちょっとしたスキだったり、ボケをうまく作っていけば、お客さんも楽しくツッコんでくれるんじゃないかな?と思います。
さすがに本物の漫才みたいに「なんでやねんー!」と、つっこますのは難しいかもしれませんが
例えば、
バンド本人達はすごく「かっこいい」つもりでやってるのに、お客さんから「かわいい」と言われてしまう
…これも、無意識かもしれませんが、ツッコミがいのあるボケになってる気がするんです。
ボケてるから、お客さんも「かっこいいんじゃなくて、かわいい やろ!?」と、つっこめる。
こういう要素を、音楽「+α」の要素または、「音楽自体」で考えていけたら何か面白いアイデアも出てくるんじゃないかな?と。
※ 例えばKANA-BOONって、例に書いた「かっこいい → かわいい」に近い図式がお客さんにとって成立してる気もするし、音楽自体(主に歌詞?)にツッコミを入れさす事で成立してるのってヤバイTシャツ屋さんだと思ったり。身近にかかわったバンドで考えるとすごくわかりやすい。
なので、SNS時代に生き残りたかったら、ビビッてないで お客さんには どんどん つっこませろ!!
という結論です。とんでもないオチでごめんなさい。
ここまで真面目に読んでくれてた人に怒られそうやな。
怒らないでください。
ごめん。
一応、書きたかったことは大筋は書けたので、次回から番外編として、身近なバンドの具体的な例を怒られない程度にいくつか書いて、終わりにしようかと思います。
というわけで、もう少しお付き合いを。
そして、頭でっかちになりすぎずに、しっかり練習して良い曲を作る…ていう基本はくれぐれも忘れずに。
つづく