「みるきーうぇい」というバンドの話

milkeyway
みるきーうぇい

(写真左から) Ba.安福尚光 / Vo&Gt.伊集院香織

もう去年になるのかな?

この“カセットテープとカッターナイフ”のMVが、YouTubeで公開と同時にBUZZりまして、まだまだ狭い界隈だけかもしれませんが、一気に注目のバンドになった みるきーうぇい。
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カセットテープとカッターナイフ



現状はサポートメンバーのDrを加えての二人体制。

早くドラマー見つかると良いなぁ…というのが、ここ最近の”僕のライブハウスの人としての一番の心配”かもしれません。

ここまで色々なバンドの紹介を好き勝手に書いてきましたが、それぞれのバンドに特色というか、僕的に「ここの部分は君達が一番!」みたいな部分があるんです。

みるきーうぇいに 関して一等賞だな…と思う部分は

Vo&Gt.伊集院香織のカリスマ性

ボーカリストの存在感って意味では、僕の周りのバンドさんの中では頭ふたつぐらいは抜けてるかな?と思ってます。

あなたが歌うべき言葉を、あなたの声で、あなたみたいな人に向けて歌うんです。

そりゃ強いわな。

本当に仲良くなってきたのって意外にここ最近。

みるきーうぇいも、付き合いだけは、けっこう前からあるんです。

でもお互い本音で話をしあうようになったのって、みるきーうぇい に関してはここ2~3年ぐらいでしょうか。

かなり前の話ですが、まだまったく話題になってなかった頃の みるきーうぇい にけっこう良いイベントでオープニングアクトをお願いした事があったんですね。

このエピソード、僕の記憶では

「俺は昔から みるきーうぇい の曲の良さを知ってたんだぞ?みんなが見向きもしなかった頃から良いって思ってたんだぞ!?先見の明あったでしょ!へへん!」

みたいな、ある種の自慢話みたいになってたんですね。

ただ、これもちょっと前に香織ちゃんにつっこまれまして、

「あれ、たしかハウリングアンプリファーとARKSを先に誘って無理だったから、私らに声がかかったんでしたよね?」と。

これを言われた瞬間に、自分の記憶の糸がつながって、「あ””…」ってなりました。

かなり恥ずかしかった。

人の記憶って自分の都合の良いように湾曲しちゃうんですね…。

恥ずかしいと同時に、申し訳ないなと思った。

そして、すごく怖いなぁ…とも思ったエピソードでした。

知らず知らずのうちに、こういう事をいっぱいやっちゃてるんでしょうね…。気をつけます。

ただ、曲が良いと思ってたのは事実

現状も二人体制にはなってしまってますが、当時たぶん高校を卒業してすぐぐらいの頃のみるきーうぇい。

メンバーが脱退してしまいバンドでライブが出来なくて、彼女達は悔しい思いをしていた頃があったんですね。

その頃に、香織ちゃんが弾き語りのソロ音源を作って配ったりしていて、それを聴かせてもらったんです。

今とはちょっと違う作風の曲ではありますが「切ない良い曲を作る子だなぁ…」とは思ってました。

この辺りの話は香織ちゃんが、自分のblogに軽く書いてくれてたので


これ一応、今年を振り返り企画記事なので、今年のみるきーうぇいの話も。

みるきーうぇい にとっては我慢の2015年

だったかもしれません。

去年に関しては、カセットテープのMVがきっかけになって、一気に最前線に躍り出た感じを本人達も持っていたと思うのですが、今年に関しては本人達的に派手なトピックもなかったように思っているかもしれません。

ただ今年の みるきーうぇい がやっていた事って、地固め なんですよね。

応援してくれる人をしっかり作るための1年というか。

本人もtwitterに書いてたから、ここに書いても問題ないと思うんですが

手売りだけで 2,000枚以上、CDを売ってるんですよ。

このCDの売れてないご時勢に。

さらに、一般のCDショップでの流通はまだですが、その噂だけでヴィレッジヴァンガードで、けっこうな枚数を展開してもらってたり。

完全自主でここまで…ってけっこうすごい事だと思うんですけどね。

なので、みるきーうぇい にとっては着実に応援してくれる濃い人達を作れてた1年だったと思います。

こういうのは雑誌にも載らないし、ネットのニュースでも取り上げられないし、派手な感じはないけど、一番大事なことだったりしますよね。

そもそも、このバンドは

大人にはならない!

と、明言してるんでね。

こういう風に「今年は自分達でがんばる!」って選択肢を選んだのはきっと彼女達なので、この選択は間違ってないと思うし。

続けていくために1年間しっかり我慢したので、これをふまえての来年の躍進に期待せずにはいられません。という感じです。

あともう一つ

メンヘラか?

とは、よく思う。

確かに歌詞的なとこで誤解されやすいバンドだとは思います。

パっとしか聴いてない人に、そこまで深く、多くの理解を求めるのも間違ってる気はするので、誤解も仕方ないかな?とは思うのですが。

例えば「ほんとは生きるのとても辛い。」の後ろには () で、(でも、なんとか生きていかなくちゃね)というメッセージはきっちりあるし


「死にたくなるほど好きだった。」の「死にたくなるほど」の言葉がインパクトあったみたいで、けっこうレコ発イベントの時もいじられてましたが(笑) 今の子の言語感覚として「死にたくなるほど」は普通に使うでしょ?と。


なんか誤解されてるよなぁ…とはたまに思う。

香織ちゃんもtwitterなんかで「わたし、メンヘラやから…」みたいな事をよく書いてましたが(笑) 僕は正直、彼女は メンヘラ ではないと思ってます。

あの…僕がおっさんなので、いわゆる「メンヘラの定義」が、わかならいってのもあるのですが。

僕も特に恋愛経験が多いわけではないですが、さすがに良い歳のおっさんなんでね、経験談的にこういう事を言えるのですが

女の子の感情の起伏が激しいのは当たり前

さらに、自分で曲と歌詞を書いて歌ってる人ですよ?

ここもバンドマン~ライブハウスの人の経験談からですが

曲書きのメンタルの浮き沈みが激しいのは当たり前

些細な事で浮き沈みできるほどの感受性がないと、特にみるきーうぇいみたいなバンドの場合は良い曲かけないよ。

いわゆる メンヘラさん と呼ばれてしまうような、ちょっと気持ち的に弱い人の立場にたてたり、そんな気持ちがわかる繊細さ…というのは、絶対にみるきーうぇいの良いとこです。

でも、みるきーうぇい の一番良いところって僕的にそこじゃないんですよね。

僕の思う、そして 今みるきーうぇいを好きと言ってる人達が絶対に無意識で惹かれている、みるきーうぇいの良い部分は

香織ちゃんの大胆不敵さ

絶対にここだと思うんですけど、いかがでしょうか?

JOJOの一巻で言うところの「さすが香織!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれるあこがれるゥ!」的なニュアンス。(←意味わからん人はここは読みとばして)

大胆不敵

  • 度胸がすわっていて、まったく恐れないこと。また、そのさま。▽「大胆」は度胸があって物事に気後れしないさま。「不敵」は恐れを知らず敵を敵とも思わない意。

絶対にここだと思うんだけどなぁ。

みるきーうぇいに関しては、あんまり、みんなこういう話しないでしょ?

言い方を代えますと、

女の子の持ってる大胆不敵さ

女の子の根性座ってる感じというか、男だったらビビッて尻込みするようなことを平然とやってのける感じというか。

そんな香織ちゃんのかっこいいエピソードいっぱいありますよ(笑)。

なのでBUZZった、カセットテープとカッターナイフ のMV。

あれ、もちろん曲の良さだったり、香織ちゃんのルックスの良さだったり、映像の面白さだったり…と評価されるポイントはいっぱいあるとは思うんですけど、

あのMVに関しては総合的に”みるきーうぇいの大胆不敵さ”が上手く表現できてたから評価されたと思うんですよね。

曲が良いね、歌詞がいいね、かわいいね、映像が良い感じだよね…ってよりも、あのMVを見終わった後の一番最初に出てくる素直な感想って

かっこいい。

だと、思うんです。

それは、女の子が持っている、男には絶対に出せない、かっこ良さ。

だからシンプルにみるきーうぇいは かっこいいバンド って感想で良いと思うんですけどねぇ。

というわけでライブにおいで。

MVだけCDだけでしか、みるきーうぇい を知らない人。

都合があうなら、一度ライブを見に来てください。

僕なんか「十代とエレキ」の冒頭で、ギターのローコードをジャキーンと弾く香織ちゃんの姿は、何回見ても鳥肌が立つわけです。

コードを白玉でジャーンって弾いてるだけですよ?

あれだけでカッコいい人ってやっぱりすごいと思う。

僕の思う”大胆不敵”ってのは、ああいう感じ。

1年間しっかり我慢した、みるきーうぇい。

2016年は大胆不敵にいきましょう。楽しみにしてます!!



※Bassのショウコウの事には一切ふれてない記事になってしまった(笑)。ごめん。ショウコウの話はまたの機会に必ず。

みるきーうぇい




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