こんなライブハウスならいらない。僕が好きだったのはこれじゃない。
「じゃ、おまえの好きなライブハウスってどんなの?」ってお話を最後に。これの続き
ご存知の方も多いかと思いますが、私、倉坂はライブハウスで働かせていただいてます。
外から、僕みたいな人間はどういう風に見えてるのかな?とかたまに気になる事もあります。
ライブハウスやバンドシーンが大好きで
若いバンドの面倒見が良くて
音楽愛に溢れていて
…みたいなすごく良いイメージで僕の事を見てくれてる人もたまにいて、すごくありがたい反面、嘘ついてるみたいで申し訳ないな…とか思う事もよくあります。
ありがたいです。
本当にありがたいです。
僕みたいな人間にそんな高評価。
感謝です。
でもね。
そんな聖人君子みたいな”倉坂さん”なんて人間は現実には存在しませんから。
ごめんなさい。嘘はついてません。
でも本当の事も全部言ってません。
これ、twitterで僕の事を認識してくれた方にありがちな誤解なんですが(笑)。
twitterでの僕の発言だけを見てくれてて、現実で会った時のギャップに苦しむ人も何人か見かけました(笑)
すごく”熱い人”を想像してて、会ってみたら”全然、熱くないやん!”みたいな(笑)。
twitterはね、どうしても発言の内容が偏るんです。
だから「嘘は書かないけど、本当の事も全部書いてるわけじゃないぞ?」みたいな。
色々とぶっちゃけてみよう
ライブハウスね、そんなに元々好きじゃないんですよ(笑)。家でレコードを聴きながらギター弾いてる方が好き。
ロックバンドの熱い繋がり…的なやつも正直、苦手。
要は”ライブハウスシーン”的なやつがすごく苦手です。
で、最近はね音楽自体も本当に好きなのかな?とか思っちゃうぐらいでして(笑)
いや、もちろん音楽好きですよ。
たぶん、いわゆる一般の方よりは音楽、絶対に好きなんですけど、それって例えば「ビートルズが好きで!」みたいな話で、今、直接関わってるようなジャンルの音楽が本当に心の底から好きか?って聞かれると「う~ん??」みたいな話なんですが。
いや、もちろん仲良くさせてもらってるバンドの曲とかすごく好きなんですけどね。
好きなんですけど、それって純粋に”音楽が好き”って話なのかな?みたいな。
僕の場合、人とセットでの音楽だったりするので、
人が好き=その人の曲やバンドが好き
ってなパターンがすごくある。
音楽単体で、それでも大好き!というのが、まったくないとは言いませんが、いつの間にかすごく減っちゃたな…とか思ったりもします。
というわけで自己分析すると、自分という人間は
何が好きなのかよくわからないまま、流れ流れて惰性で今の場所にいてる
…という言い方もできるのかも。
それでも胸をはって好きといえるもの
僕にとって、胸をはって好きと言えるもの。それはやっぱり 人 なんです。
バンドのメンバーの子や、関係者や、お客さんや、彼/彼女達がやっぱり好きなんです。
関わってくれてる人が好き。
人が好きだから、彼の鳴らす音が、彼女の歌う言葉が好きなんです。
だから、そんな好きな人が集まる場所っていう意味では、自分の働いているライブハウスはやっぱり大好きだったりするんですかね。
って事は、やぱりライブハウスの事は好きなのかな?
と、このblogを書きながら、主題がずれてきました(笑)。
定まってなくてごめんなさい。
書き出した最初に予定してた着地点が少しぶれてきた(笑)
要は 人が好き。
君らが好きなんです。
放課後の学校みたいな場所
僕にとっては、ライブハウスっていうのは、たぶん放課後の学校みたいな場所なんです。用事ないのに、ダラダラみんなで残ってる感じの場所(笑)。
デートの予定入ってるやつとか、バイトの予定入ってるやつはサッサと帰るし、残ってたいヤツはずっとダラダラしてる…っていう、あの感じ。
僕と関わりのあるバンドの方なら、わかってもらえるかとは思うんですが、僕関係のイベント終わりの打ち上げの空気感なんて、まさにあの感じでしょ(笑)?
真面目な話もするし、くだらない話もするし、なんなら話もしないで本当にダラダラしてるだけの時もあるし。
人が好きで、あの空気感が好き。
放課後と例えましたけど、しょせん放課後なんでね、メインの授業はあるわけです。
放課後にダラダラするために、昼間の授業とか宿題をがんばる!みたいな。
僕のポジションとしては、きっと先生に近いポジションの人なんで、授業まじめにやってなかったらやっぱり怒るし。
でも、こっそりテスト勉強のコツも教えるよ?みたいな人。
僕のバンド/ライブハウス人生のロスタイムが、今みたいに楽しいのは、そんな放課後につきあってくれてるみんなのおかげなんだな…と、つくづく思うわけです。
だから僕にとっての「こんなライブハウスなんていらない!」っていうのは、そんな一緒に放課後を過ごしてる人達が、居心地の悪いような思いをしてる場所ならいらない!ってな意味だったりします。
音楽業界が、理想のライブハウスが…みたいな大きな意味ではないです。
僕や友達がなんか居心地悪いような場所ならいらない っていう半径3m以内に収まるようなスケールの小さな話です(笑)。
「いずれ、卒業していくであろう君達と過ごせる大切な場所」に、いつの間にかなってしまったライブハウスの事は、やっぱり嫌いにはなれないなぁ…などと改めて思いました。
昔はライブハウスってあんまり好きじゃなかったんですけどね。
人って変わるなぁ。
と、全3回かけてダラダラと紹介してみましたが、このロックンロールという曲は、そんな個人的な愛憎も入り混じる、すごく邪魔で、でも大切な曲です。
読んでくれた人たちありがとう。