喜怒哀楽の4つに上手くはまらない感情というのが誰にでもあると思う。
もちろん自分にもある。
他の人はどうかわからないけど、
僕の場合は、年齢を重ねてきて「懐かしい」という気持ちの置き所に困る時がたまにある。
「ああ、懐かしいな…」と素直に自分でも自覚できている時はいいんですが、
無意識に「懐かしい」と思ってしまっていて、自覚できていない時。
ちょっと、感情の置き所を見失う時がある。
例えば、何かがあってすごく「切ない気分」になったとする。
ああ、切ないなぁ…なんて思うんだけど
よくよく考えてみると
「違う。これは切ないんじゃなくて、懐かしいんだ」
なんて事がよくある。
こういうのは僕だけですかね?
みなさんにもありますかね?
今、直接的に「切ない」わけではなくて、
過去の、あの時の自分の切ない気持ちを思い出して、
切ないような気分になっているだけかも?
みたいな。
過去の自分の感情を、トレースしてしてしまってる…っていう。
ややこしいですかね?
切ないんじゃなくて、これは懐かしんでるだけだ…と、わりかし冷静になる時がある。
…なんて、頭でわかっていても、切ないもんは切ないし、悲しいもんはもちろん悲しいですが。
ある程度、大人になって、感情のストックというか
物事の感じ方も、ある程度 パターン化してるとは思うんです。
本当に「人生ではじめて感じる感情」というのは、なかなか少なくなっていってるような気はしています。
だいたい、何かが起きて心が動く時も「ああ、あの時の気持ちに近いなぁ…」なんて無意識にトレースしてしまっているような気がする。
それはそれで、なんだか今を生きてないみたいで、悲しいな…なんて思いつつ、まぁ、歳をとるってそんなもんか。と少し諦めている部分もある。
大人が妙に涙もろくなっていくメカニズムもこれで、だいたい説明できる気はするんですけど、その話はまたの機会に。
大人になってしまった僕らが感じる感情のほとんどは、たぶん自分で気づいていないだけで「懐かしい」なんだろうな…というお話でした。
なんて
ずっと思ってたんですけどね。
やっぱり違う。
「楽しい」って思ってる時って、それは過去じゃなくて目の前のことをきちんと楽しんでるよな…と思い直しました。
好きな人と話して笑ってる時って、目の前の人とお話ししてるのがすごく楽しい。
そういう時は、今をきちんと楽しめてるよな?とも思った。
少なくとも僕は、楽しい気持ちはわざわざ過去から引用したりはしてないな。
ライブしてる時とか、やっぱり目の前にある今が楽しいもんな。
などという気づきもありました。
「懐かしい」のも好きなんですが、無意識に過去にとらわれちゃうぐらいなら、
目の前をきちんと楽しんで暮らしたいもんです。
楽しい時間を、いつもありがとうございます。
今日、目のまわりが腫れてるので、メガネをかけて誤魔化してる…みたいな話をしたら、
「夜通し、泣いてたんですか!?(笑)」
みたいなことを言われて、こんなことをちょっと思った。
多少、年齢のせいで涙もろくなってるとしても、夜通し泣くことはさすがにない。
などという、たわ言。
みなさんはどうですかね?
「懐かしい」と「楽しい」の話
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