私信

なんか、すごくとっつきにくそうな人で「こんな人と絶対に仲良くなれるはずがない」…って最初は勝手に、こっちで線を引いてたんよな。

そしたら、向こうから話しかけてくれたんです。

「そういえば、倉坂さんに伺いたいことがあったんですが、クチナシってバンド良いですよね?」って。

最初はそりゃビックリしました。

まず、「倉坂」という人間を認識してくれていたという事と、クチナシというバンドに注目していたという事に。

色々と話す機会も増えて、さらに職場のライブハウスがknaveになってからは、不覚にも仲良くなっちゃった。

本人にも言ったけど、本当は仲良くなりたくなかったんですよね。

そもそも、僕が堺を根城にしていた時代は、「見放題」というイベントが勝手に「仮想敵」の扱いだったんでね。

「嫌い」とかじゃなくてね。

中心地でがんばっている、盛り上がってる勢力に対して「おまえらなんかに負けてたまるか!もっと面白い事やってやる!」っていうニュアンスで。

だから、最初はあえて距離をとる…というか、本当に仲良くなりたくなっかったんです。

でも、話すと面白いんだもんなぁ。

俺持論をすごく持ってる人だったけど、筋は通ってるし、いつもそこにユーモアもあるし。

「この人、やっぱり面白いなぁ」って思ったのが、打ち上げでダラダラ話してた時。

twitter上で、クリープハイプの尾崎さんが、クリープファンの着てるTシャツがどうのこうの…っていうので、ぷち炎上してtwitterをやめちゃった時。

「尾崎君はtwitterを辞めるんじゃなくて、○○○って言うべきだったんですよ?そしたら、全部収まるでしょ??」って。

ほー、たしかに。

ちゃんと筋通ってるし、面白い事を言う人だなぁ…って、すごく感心したのを覚えてる。

あの人の言い方で言うと、俺は最初「民やん派」だったと思うんだけど

(笑 と言うか民やんしか最初は面識なかったし)

たぶん、最近はDai-chang派になってたんじゃないかな?と。



へそ曲がりというか、とりあえずは話を否定するところから入ってきたりする事が多かったから(笑)、あの人に素直に「おもろいやん!」とか誉められると、ちょっと嬉しかったりはした。実は。

去年のミナミホイールの時、なぜか、あの人、The denkibranのスタッフ扱いで入ってたんやで?

なんでやねん。

あの人、あんだけ知り合い多いし、お世話してた(?)バンドマンも多いから、パスなんか簡単に手に入るはずやのに。

でも、The denkibranの物販で彼が働いてくれてる様子を見た記憶は一切ありませんが(笑)。

今でこそ、大阪のライブハウス界隈で名前ぐらいは知ってもらえてるぐらいにはなってきたけど、あの頃は大阪でもまったく注目されていなかった ARKS を見放題に出してくれたのは彼でした。

曰く、明日香ちゃんが言う「ありがとう」が良かったらしい。

なぜか知らないけど、MJ こと森田じゅんじ の事をやたらと気にかけてくれてた。

MJがクアトロでイベントやったのは、完全に彼が裏で糸を引いてたもんな(笑)。

今だから書けますけど、そのイベント、開催直前までグダグダでこけそうな匂いもしてたんですね。

その時も、口では「もう、面倒見切れない」みたいな事を言ってたけど、あの人、けっきょく最後まで世話焼いてくれてたもんな。当日も客席にきちんといたし。

MJにずっと「おまえは見放題のスタッフになれ!」って言ってた。

かたくなにMJは拒否してましたが(笑)。

正直、あんな使えなさそうなヤツ(笑 MJごめん)スタッフにいらんやろ?って俺なんかは思ってたけど、単純にあいつの事が好きで可愛かったんやろうね。

出来の悪い子ほど可愛いってやつ。

彼とは世代が近いので、やっぱり古い話もよくしたし、ファンダンゴでイベントやって失敗(?)して、ニシさんに怒られたとか、そんな話は何回も聞いた。

見放題に The denkibran を誘ってもらった時はビックリしたもんな。正直、バンドやってる方の俺には興味ないと思ってたもん。

見放題は二回出させてもらって、どちらも入場規制で大盛り上がりでした。楽しかったです。ありがとう。

First Impressionの「東京」をネットではじめて聴いて、一番「あの曲、やばい!」って盛り上がってたのも実はあの人やったもんな。

で、First Impressionのライブを見に来てくれたけど、その日に限ってFirst Impressionのライブが駄目駄目で(笑)。

リベンジさせてやりたかったなぁ。



民やんの悪口を言ってる時も面白かった。

あえて、相方を笑いものにしてあげて、フォローしているというか…、あれ優しさだったんですよね。

でも、わかりにくすぎるぞ、その優しさは…(笑)。

ツンデレ。

KANA-BOONネタで、俺の事をイジッてくるのが多い人でもあった。

新しくラジオ番組をはじめるから、一回目のゲストで来て、KANA-BOONの話してよ?って。

「この辺りできちんと一回、KANA-BOONの大阪時代の話をまとめましょ?」って。

それ、けっこう楽しみにしていたんやけどなぁ。

大阪インディー時代のKANA-BOONがやたら礼儀正しかったらしく、終演後に彼を見つけて「今日はありがとうございました!」とかよく言われたらしくて、あれはすごいって誉めてた。

「最初に色々と教えた人が良かったんでしょうね・・・?」て、なぜか一緒に俺も誉められた(笑)。

いや、俺は関係ないです。最初からあんな感じでした(笑)

そんな流れもあって、最後まで見な放題での俺のDJの名前を KURA-BOON にしようとしてました。

で、俺が嫌がって、けっきょく彼が名づけた俺の名前が DJ くらぼ~ん 。

あんまり変わりないですね(笑)。



Shout it Out はまだ未成年なんで、深夜の見な放題に呼べないね?なんて話もしておりました。

成人するまでは、せめて待ってやって欲しかったなぁ。

ぴあweb版、今年の「ミナホの推しメン」にまさかの 花柄ランタン が入っててビビッた。でも、やっぱりちょっと嬉しかったなぁ。



今年のミナホで、ワディさんが河内REDSを彼に紹介したらしいんですよね。

上手くつながって欲しかったのになぁ。

いや、なんならケンカしてくれても面白かった。ケンカして、見放題の日に河内REDSが別のイベントやる!とか(笑)。

相手がいないとケンカもできないやん。

そう言えば、ヒミツノミヤコの二人がDJで見な放題に、出る?出ない?みたいになっていたんです。

で、「来年の見放題に出たいなら、出とけ出とけ!意外に押しに弱いぞ?」的にミヤコをけしかけたの(笑)

そしたら「とんでもない爆弾を投げてくれましたね?倉坂さんはテロ支援国家ですか?すべっても責任もてませんよ?」みたいな、面白い事を言っていた。

でも文句言いつつも、けっきょく、ヒミツノミヤコ出してくれたからな(笑)。

ここも繋がって欲しかったんやけどなぁ。

ハウリングアンプリファー も見な放題に出させてもらったね。

一日目、まさかのトリ。

彼は、ハウリングアンプリファーに良い印象ってなかったと思うんですよ。

というか、印象以前に、正直なところ、特に興味もなかったと思う。

タイムテーブルを聞いた時に俺が「え?最後?」って言ったら「ドS すぎますかね?」って。

でもやっぱり最後にぶちこんだ本人だけあって、ハウリングアンプリファーのライブもちゃんと見てくれてたもんなぁ。

見てくれてるだけで実はけっこう嬉しかった。

終わってから「やっぱり、ライブ駄目やったね?まだ早かったわ…」とか、正直、ボロカスに言われると思ってたんです。

そうしたら、「良いライブするようになりましたね」って。

まぁ、その前に「課題も山積みでいっぱい見えましたが」って枕言葉はついてましたが(笑)。

今日、HOOK UP RECORDSで吉見さんと話してて気づいたけど、彼が最後に博打を打って「大抜擢したバンド」って結果論ではありますが、ハウリングアンプリファーになっちゃったんですね。

吉見さんは「最後に目をかけたバンドがハウリングアンプリファー」って言い方をしてたけど、「目をかけた」っていうと嘘になる気がする。

「面白半分もあって博打を打った最後のバンド」みたいな感じかな(笑)。

あれがこの後にどう繋がったのか、今となってはわからないけど、何か面白くなっていきそうかな?と思って、楽しみにしてたんですけどね。

そうえば、ことある事に ARKS が自分からグイグイと来ない事に文句言ってたな。

なんで「見な放題に出してください!ってあの子達は来ないんですか?」みたいな(笑)。



そう言えば「なんで、自分からこないの?」とか、「なんで俺に電話してけーへんねん?」とか、色んなバンドやスタッフに対してよく言ってましたよね。

もっと頼って欲しかったんやろうね。



梅田であれやりたいとか、トークイベントやりたいとか、色んな話をしてたのになぁ。

東京の見放題のやつ、すごい顔ぶれの中に、○○で俺をゲストに呼んでくれるって話も実は楽しみにしていたのに。

次のknaveでやるイベントで配る「あそこにない音楽」という無料コンピ。

「あそこにない音楽3」じゃなくて「あそこにない音楽2.5」にしたのは、そりゃ来年の見放題で「3」を作るつもりだったからですよ?

見放題公式コンピ「ここにある音楽」に、ひっかけて僕らが作った非公式コンピを「あそこにない音楽」って名づけてくれたのも彼でした。

なんやかんやで、僕と関わりのある若いバンドにけっこう目をかけてくれる人でした。

目をかけるというか、フラットに自分の好きな音楽に反応してくれる人だったから、色々と話しがいがあった人でした。

人気出てから、人気でそうになってから、寄ってくる人なんか腐るほどいるし、そういう人にはあんまり興味ない。

人気ない時に相手してくれる人が、本当に大切で、ずっと感謝できる人。

そういえば、さしすせそズ の話題もちょこちょこ2人の時に出てました。

「ちょっと面白くなりそうですよ?よくなってるから、またライブ見てみて」って。

けっきょくライブ見てくれてないやん。



俺は、彼の人脈の本筋の人ではなかったけど、それでも最近は色々と絡ましてもらってて楽しかった。

自分のアンテナにひっかかる人に対してはフラットに接してくれる人でした。

幸運にも、俺に対して何かしらはひっかかってくれてたらしく、本当にいつの間にか仲良くなっちゃったなぁ…と。

たぶん、来年はもっと本格的に色々と、巻き込んだり巻き込まれたりしてくんだろうな…とか勝手に思ってました。



毒舌というか、ブラックユーモアが好きな人だったんで、周りから嫌なやつと思われる事も多かったんだろうな…とは思う。

俺も仲良くなる前は、嫌なヤツと思ってたし(笑)

それも間違ってはないんだろうけど(笑)誤解されやすい人。

普段から、ブーブーよく言ってたし、よく色んな事に毒づいてたし。

それでも、結局は文句を言いつつ、目にかけた人に対しては、何かしら最後まで面倒みる人。

良い人やん(笑)。

いや、でもその優しさはわかりにくすぎるぞ。

見た目の雰囲気とかもあるんやから(笑)。

ツンデレってこういう人の事を言うんだろうな。って。

唯一、アイドルには、俺、一切興味ないので、アイドル系の話で熱くなられると面倒くさかった(笑)。



実は来年から The denkibran もまた久しぶりに本格的に動こうかな?って思ってたので、色々と相談しようかと思ってたのに。

まぁ、その辺りはいいか。自分でなんとかします。

あとね。

若い子のコマがもう少し揃ったら、何年か後には、本気で「FUCK!見放題」みたいなイベントをやって、反旗を翻してやろうかとは思ってたんですが。

なんか、そういうの喜んでくれそうな気もしたし。

でも、楽しくプロレスする相手がいなくなっちゃたね。



言いたい事は山のようにあるんだけどなぁ。

やっぱ、途中抜けはずるいわ。

ずるい。

ミナミホイールの時に、勝手にコンピを作って、一万枚ぐらい三角公演で配布してやろうか?とか話してたやつ、来年辺りに勝手にやってやろうかしら。



音楽と人と面白い事が好きな人で、ツンデレな人って印象でした。

なんで、この人の事をこんなに好きだったのかな?って考えてたんだけど、僕の大好きな友達に似てたんだな…と、さっき気づいた。

デンキブランで一番最初にBass弾いてた、高校の頃の友達。

まぁ、見た目は全然ちがうけどね(笑)。

友達とも仕事仲間とも言えない様な微妙な距離感の人でした。

本当に「仲の良い」と呼べる人なら、彼には俺なんかより他にいっぱいいたんだろうけど、俺はなんやかんであの人の事が好きでした。

追悼イベントなんか絶対にするな!とか言ってたらしいけど、一年中、イベントの事ばっか考えてたような人だったんだから、最後にイベント「される」ぐらいいいんじゃないの?とか思ったりしてます。

シチュー食べ放題イベント(笑)やりましょうよ。



思いついたこ事を完全に、ただ過剰書き。

まとまらないね。

まぁ、これに関しては無理にまとめる必用はないんだけど。



倉坂

スポンサーリンク
スポンサーリンク