ミナミホイール2017の話 ②

今さら感ありありですが、10月が終わる前にミナミホイールの事を少しだけ。

前回はライブハウスの人目線で書きましたが、

ミナミホイール2017の話 ①
連載企画の途中ですが、 忘れないうちの今年のミナミホイールの話を。 もう二週間ぐらい前の話にはなっちゃいますが、僕の職場...

今回は出演者The denkibranの人目線で。
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結論から先に。

おかげさまでたくさんの人に見に来てもらえました。本当にありがとうございました。


客席からはわからない、ステージからしか見えない光景なのですが、客席で若い子と大人が入り乱れて盛り上がってる光景は、僕らのライブならではというか。

他の若いバンドではあまり見られない光景だと思います。

色々と書きたかった事もあったのですが、時間がたって忘れちゃったので(笑)一番、書きたかったことだけ書いときます。

今年のミナミホイールの何が良かったかって、ライブが終わってからメンバーが本当に楽しそうにしてたのが僕は一番印象に残っていて、その楽しそうな姿を見た時が「ああ、今年のミナミホイールに出演できてよかったなぁ」と思えた瞬間でした。

ライブが終わって楽屋にひっこんだ瞬間に「楽しかったー!」「うん。楽しかったね!」と誰からとなく言いあえたのが本当に良かった。

各言う、僕も色々と久しぶりに思い出せたような気がしました。

誰かの一番になる。

お客さんに「今年のミナミホイールで見たなかで、最後の最後で一番良いライブでした!」なんて言ってもらえたりで、僕も、久しぶりに自分のバンドで「誰かの一番になる」っていうのを思い出せました。

今年の4月に主催した、MISOJI CALLINGというサーキットイベントの時も、満員のお客さんの前ではやらせてもらえたのですが、あの時は正直、バンドがこれからどうなるかな?止まっちゃうかな?という状況だったので、お客さんのことは何も考えずにほぼNO MCで曲数だけをつめこんだライブをしました。

正直、「自分達のやりたいようにやろう」だけのライブ。

あれは「もし、このまんま終わるんなら、こういうライブですべて終われたらかっこいいかな?」というライブでした。

ただ、そもそも自分は、やっぱり続いていくものにしか興味がない性質なので、あのライブ自体に後悔はないけど、満足はしていない、「これはこれでかっこいいかもしれないけど、本来の自分達の良さではないよな」…と、ちょっとモヤモヤが残るライブではありました。

そんなモヤモヤから、おかげさまでなんとか月に2~3本はライブができる環境に戻って、半年たち、やっとモヤモヤを成仏させれたような気がします。

本当に、ミナミホイールの時に見に来てくれたみなさん、ありがとうございました。

さよなら、後ろめたさ。

ダラダラとバンドを続けてきて、ずっと「後ろめたさ」があります。

「後ろめたさ」は言い換えれば、「コンプレックス」かもしれません。

自分の年齢に対してか

結成当初のメンバーがもう僕一人しか残っていない事に対してか

ライブハウスで働きながらバンドをしている事に対してか

売れていない、人気のない事に対してか

メジャーデビューした事がない事に対してか

バンドをやる事によって迷惑をかけている恋人や家族、職場に対してか

無駄にバンドが長く続いてしまっている事に対してか

はたまた、そのすべてに対してか

たくさんのコンプレックスを抱えながら、バンドをやっています。

でも、もうそろそろ、そういうのも良いかな?とやっと思えだしてきました。

ここまで開き直るのに、約20年かかった(笑)。

長かった。

そりゃ、ロックバンドなんて、若ければ下手くそでも無条件にかっこいいもんだし、幼馴染で結成してメンバーチェンジのないまま続いてる方がかっこいいに決まってる。

バンドなんて形態は、そもそも今の時代には、錆付いた昔かたぎの美学でしかない。

ライブハウスでずっと働いてるバンドマンなんて、自分が売れ損ねたバンドマン崩れと言われたらそれまでだし、実際、一度もメジャーデビューしていないのでプロの環境を知らない僕は、若いバンドにも的確なアドバイスを出来ているかいつも不安で仕方ない。

そして何よりこんな生活をしていると、マイペースにバンド活動ひとつするのにしても、たくさんの周りの人に迷惑をかけながらやっている。

「普通じゃないらしい僕だ。迷惑かけて、ごめん。」

と、まさに自分で作って歌っている歌詞のとおりである。

迷惑かけている部分に関しては、ずっと「ごめん」のまんまなんだけど、そこ以外に関しては。

うん。

もう、いいかな?と、やっと割り切れるようになってきた。

そもそも、いまどきフルタイムのミュージシャンだけで生活できてるヤツが何人いるか?って話だ。

ライブハウスっていうちょっと特殊な職場で働いているってだけで、別に普通の社会人と変わらないし、僕らはただの社会人バンドだ。

かっこいい音楽をただやって、それを「一番かっこよかった」と言ってくれる人がいる。

それでいいじゃないか。と。

誰に後ろめたい思いもせずに、ただ誰かの一番になりたいな、と、おこがましいかもしれないけど、久しぶりに思えたミナミホイールでした。

来年で、The denkibranは結成してから20周年になります。

なんの成果も残せてないまま、20周年っていうのがなんだか恥ずかしい気もしてたけど、逆に考えたら何も残せてないまま20年続けてこれた…ていうのは本当、逆にすごいんじゃないかな?と思えるようになりました(笑)

小山戌というやつに「いや、20年ってすごいですよ!?続いてるだけすごい。他に20年続けてることあります!?と力説してもらって、「あ、たしかに…」と気づきました。小山、ありがとう。

ちなみに今回のミナミホイール出演者発表の時、「ミナミホール出るんだ!?意外…(笑)!」みたいな事を、近しい人間からも言われたりしましたが、どう思おうとその人の自由なんですが、そこは申し訳ないが大きなお世話だ。

一生懸命やってるミュージシャンに対して、若手、ベテラン、知名度のあるないに関わらず、そういう事をいうのは失礼な話。

これ、2011年にeo Music Tryの決勝に出る時に「投票してください!」とがんばってた時にも、散々言われた話なんですけどね。

「あ、デンキブラン、今更がんばるんだ(笑)??無理でしょ?」みたいな。

黙れ。

優勝はしてないけど、ちゃんと決勝には出ただろ。

あの時の方が、そういう色眼鏡な目線は厳しかったですけどね。

すべては大きなお世話。

自分のがんばり時ぐらいは、自分で決めるので足をひっぱりたいだけのヤツは頼むから黙っておいてくれ。

なんて、ちょっと尖がったロックモードにも戻れたミナミホイールでした。

来年20周年ってことで、もしかしたら今が、がんばり時なのかもしれませんね。

何より、今が一番、楽しいし。

20周年企画ってわけではないですが、2018年4月21日(土)に、また、大人のサーキットイベントMISOJI CALLINGあらため、MISOJI RIOTもやりますので、ぜひ遊びに来てくださいね。

楽しいことをいっぱいしたい。

本当にありがとうございました。

これからもよろしく。

フタをした いつかの魂と
ゴミ箱で燃えだす いつかの
夢が焦げ臭くて わけもわからずに飛び起きた朝

火のないところに捨てたんだ
今さらなんで燃えだしたんだ?
妙にくすぶった昨日の話の続きがこれか?

慌てて荷物を手にとった
チケットはとっくに失くしちゃった
僕が座るはずの席にいたのは知らないあいつ

今さら割っては入れなくて
あいつはどいてはくれなくて
僕らは僕らで最短ルートで別の道から
STAY YOUNG 昨日の僕らをこえて
さよならがいつかの僕らをむかえにくるまでいける

STAY YOUNG 馬鹿げた理想をかかげ
“昨日より若く”ともがき続けたらどこまでいける? STAY YOUNG

STAY YOUNG 昨日の僕らをこえて
賞味期限切れ でもまだ食えるよ 鉄の胃袋

STAY YOUNG 馬鹿げた理想をかがけ
“昨日より若く”ともがき続けて くたばれ

HOW DO YOU FEEL?
STAY YOUNG

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